【○● 「あられ」「おかき」「おせんべい」・・・違いは何? ●○】
米菓には
「あられ」「おかき」「お煎餅」などがあり、
子供から年配の方まで幅広く親しまれていますよね。
どれもお米を原料として作られたものですが、
それぞれの違いは案外知られていません。
まず
「お煎餅」は原料が
うるち米、
つまり私たちが普段食べているお米です。
そして
「あられ」と
「おかき」の原料は
もち米になります。
原料まで同じ「あられ」と「おかき」、
ではその見分け方はどのような点にあるのでしょうか?
まず、
見た目で分かる見分け方はその大きさ。
「あられ」はその名のとおり、
冬に降る「霰(あられ)」くらいの小粒大で、
「おかき」は
それより大きめのものを指します。
その大きさから「あられ」と呼ばれるだけでなく、その名前のいわれとして、
餅を砕いて炒る工程の音が霰が降る音に似ていることや、
炒られたもち米が膨らんで出来た形が霰のようだったことから
そう呼ばれるようになったという説もあります。
また、二つの歴史には大きな違いがあります。
「おかき」は、大きな鏡餅などを槌で欠き割り、焼いたり揚げたりしたもの。
「欠きもち」に丁寧な「お」を付けて今の呼び方になったと言われていて、
これはどこの一般家庭でも食べられていた
庶民的なお菓子だったようです。
一方
「あられ」は奈良時代の宮廷で海外からの客人に振舞っていた
高貴な食べ物だったということです。
当時は米粒を直接炒ったもので、今の解釈とは異なっていたようです。
見分け方は単純にその大きさだけのようですが、
わざわざ呼び方が違うのには、
現代に至るまでの様々な歴史も関係する深い意味があったようですね。